捜索事例
MOUNTAIN + SEARCH & RESCUE2023年11月27日
山林での認知症の疑いがある行方不明者捜索 発見実例 発生状況 11月8日 午後10時頃、自宅から自家用車で外出。 11月9日 午前2時、午前3時ごろ2か所のNシステムで通過場所を確認。 11月10日 午後5時ごろ山林の林道にて脱輪した状態で放置された自動車があり 地元の方が警察へ通報 警察が自動車を確認、所有者情報から家族へ連絡。 家族が独り暮らしの自宅を確認したところ本人の姿は無く「行方不明者届け」を提出 11月11日より警察や消防団により40名体制で捜索を開始。自動車発見場所より半径5km圏内の山林を捜索 11月13日手掛かり無く捜索打ち切り 11月14日家族よりGACTへドローン捜索依頼 捜索活動開始から発見 11月14日午後5時より現地へ向かう 11月15日午前7時、脱輪状態の自動車を確認、発見場所南側を沢沿いにドローンで捜索、手掛かり無し。 11月16日午前9時、自動車発見場所より北側をドローンにより沢沿いを捜索。午前10時36分山林に横たわる人物を発見。 ドローンに搭載した赤外線カメラにて、表面体温を測定、体温が無いことをを確認。 管轄の警察署へ通報して駆けつけた警察官にそのまま引き継ぎ、GACTでの捜索活動体制を解除。 警察捜索隊にて発見収容され本人確認されたあと司法解剖の結果、死因は低体温症に断定された。事件性が無いことから、数日後にご家族の元に帰られました。 行方不明に至った経緯 夜の10時に車で出かけ、自宅から50km以上離れたこの林道に何故来られたかは不明。 夜中の未舗装の林道で、車をUターンさせようとしてバックで沢側の崖に後輪を脱輪させてしまった。 車を置いてエンジンキーを抜き、貴重品が入ったハンドバッグをもって林道を奥へ歩行。 約500m先の一つ目のヘアピンカーブから、真っすぐ山中へ入り(森林作業道あり)途中沢を渡り、さらに沢沿いに歩いて、発見場所に到着。 外傷は無く、低体温症ということから、休憩のため横になりそのまま眠られたと思われる。 11月の夜間ということもあり気温も低く軽装のため体温が低下してしまったのだろう。 |
![]() |
gact110@gmail.com
山岳遭難捜索・赤外線ドローン・災害対応・救助用品研究開発・環境調査・AI捜索システム開発
山岳遭難捜索システム開発研究所
山岳遭難捜索チーム 岳飛(がくと)
